文化遺産叢書第30集『舞鶴木船衛門家文書調査報告 京都府北部MALUI連携事業』を刊行しました
文学部歴史学科では、京都府立大学文化遺産叢書第30集として『舞鶴木船衛門家文書調査報告 京都府北部MALUI連携事業』を刊行しました。
本書は、京都府北部に関する京都府立大学地域貢献型特別研究(ACTR)である「京都府北部の MALUI 連携による文化資源を活かした地域づくり」(2022.23 年度)の成果をまとめたものです。これまで舞鶴では、本叢書同第 11集『舞鶴地域の文化遺産と活用』(2016)、同第 12 集『「丹後の海」の歴史と文化』(2017)、同第 14 集『舞鶴・京丹後地域の文化遺産』(2018)、同第 16 集『舞鶴の地域連携と世代間交流 井上奥本家文書調査報告』(2019)につづく5冊目の調査研究の成果となります。
木船家は、近世後期、丹後国田辺藩領(現京都府舞鶴市)に居住し、3代にわたって同藩祖母谷組の大庄屋を務め、代々「木船衛門」を称しました。本書では、木船家に伝来した近世後期から近代にかけての木船衛門家文書(計9022点)のうち、箱14.18を中心に調査研究の成果をまとめています。
目次内容は以下の通りです。
なお、本書のPDFを公開していますので、ぜひご活用下さい。
京都府立大学文化遺産叢書第30集『舞鶴木船衛門家文書調査報告 京都府北部MALUI連携事業』
編者 東 昇
発行 京都府立大学文学部歴史学科
刊行 2024年3月
頁 159p
刊行にあたって
例言
目次
第Ⅰ部 京都府北部のMALUI連携事業報告
京都府北部のMALUI連携と「まるまる舞鶴」 (東 昇)
京都府立東舞鶴高校における連携事業「古写真から見る近代の舞鶴」 (渡邊 幸奈)
第Ⅱ部 木船衛門家文書調査報告
丹後国田辺藩大庄屋木船衛門家文書の調査と概要 (長谷川 巴南)
文化期の庄屋・大庄屋文書、箱14.18の概要 (東 昇)
田辺藩の村方下賜・格式仰付-嘉永元年見樹院250回忌及び上金を事例に- (渡部 凌空)
近世後期田辺藩領内の火事と焼失割 (東 昇)
安政5年海防御見分における大庄屋木船家の役割 (上武 恒介)
「木船衛門家文書」に接して (上井 壱雄)
丹波・丹後地方の蚕糸業と木船衛門 (正瑞 千幸)
家相家木船収司と家相判断 (渡邊 幸奈)
明治期舞鶴の鉄道誘致運動と木船衛門家文書 (廣瀬 邦彦)
木船衛門家文書目録 (京都府立大学文化情報学研究室・舞鶴地方史研究会)
木船衛門家文書史料翻刻 (京都府立大学文化情報学研究室・舞鶴地方史研究会)
正誤表