カリキュラム・ディプロマポリシー
歴史学科カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施の方針)
歴史学科では、日本史・日本文化史、東洋史・東洋文化史、西洋史・西洋文化史、文化遺産学の4コースを設け、次の方針に基づきカリキュラムを編成します。
1.教養教育科目の幅広い履修により、学士課程(4年間)を通じて多様な教養と汎用的技能を身につける。
2.「国際京都学プログラム」の履修を通して、国際的な視野から京都に関するさまざまな文化的現象について考察する。
3.コース共通の必修科目として「基礎演習」(2 年次)を履修し、広域的・地域横断的に歴史学という共通の学問方法を修得する。さらに各コースでは、(1)「史料演習」(1~3 年次)や「実習」(2~4 年次)の履修により、史資料読解のスキル、文化遺産の調査・保存・活用に必要な能力を養う。(2)「概論」(1~2 年次)の履修により、当該分野の学問体系の基礎を修得する。(3)「研究」(3~4 年次)の履修により、当該分野の最先端の研究成果を学び、先行研究を批判的に検討する能力を養う。(4)「演習」(3~4 年次)の履修により、研究課題を自ら発見し、それを学問的に追究し、論理的に表現する能力を養う。なお少人数による双方向型の授業である「史料演習」「実習」「演習」の履修により、主体的に課題を発見し解決する能力を養う。
4.キャリア育成科目の履修を必修とし、自分の働き方・生き方に関する将来像を具体的に構築する能力を養う。
5.教養科目及び専門科目を通じて学んできたことがらを集大成し、主体的に問題解決に取り組んだ成果として、卒業論文を作成する。卒業論文は中間発表会における合評を経て提出し、日本史、世界史(東洋史・西洋史)、文化遺産学の分野ごとに卒論試問を行い、学科教員全員の合議によって最終評価を行う。
歴史学科ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)
歴史学科では、次の能力や学識を身に付けたと認められる学生に対し、学士(歴史学)の学位を授与します。
1.人間の多様な文化や価値観に対する理解と豊かな教養、汎用的技能を備えている。
2.国際的な視野から京都をはじめとする地域社会の歴史・文化に対する正しい知識と深い理解を備えている。
3.歴史学に関する深く幅広い知見を有するとともに、古文書などの史資料や英語・中国語などの外国文献を的確に運用する能力、多様な情報を処理する能力、さまざまな文化遺産を調査・保存・活用する能力を備えている。
4.社会的・職業的自立を図り、仕事と生活との調和のとれた働き方・生き方を創造するために必要な能力を備えている。
5.実証的・論理的に論を組み立て、自己の見解を的確に表現する能力を備えている。
史学専攻カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施の方針)
1.博士前期課程
博士前期課程においては、学部教育との有機的連関を重視し、その4コースを継承して、日本史・日本文化史、東洋史・東洋文化史、西洋史・西洋文化史、文化遺産学の4つの専門種目からなる。それぞれの専門分野においては、古い時代から新しい時代にわたる史資料・文献等の読解や研究報告をもとに討論する演習、研究課題をめぐる諸問題について議論を行う特殊研究、また最先端の研究成果を学ぶ講義を配置する。これらを通して専門分野の深い知識・技能を修得する一方、全院生・全教員参加のもとに学際的・総合的な観点から討論を行う史学総合演習を開講することによって、比較史的・世界史的な視野から問題を考える能力を育成する。これらの課題を通して、より高度な史資料読解能力を磨き、自らの研究課題を明確にして、独創性に富む修士論文を作成できるように指導する。
2.博士後期課程
博士後期課程においては、博士前期課程を継承して、日本史・日本文化史、東洋史・東洋文化史、西洋史・西洋文化史、文化遺産学の4つの専門種目からなる。それぞれの専門分野では特殊研究演習が開講され、専門領域において主体的に研究を行う能力を磨く。また、全院生・全教員が参加する史学総合研究演習を通じて、比較史的・世界史的見地から議論を行うことによって各自の問題意識を高めるとともに、後進を指導しうる能力の育成も図る。これらの基礎の上にたって、学界に新しい問題提起ができるレベルの博士論文の作成を指導する。
史学専攻ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)
1.博士前期課程
修士(歴史学)の授与にあたっては次の能力を有することを重視する。
・自立して研究を行うための基礎となる史資料や外国語文献を自由に扱える。
・先行研究を的確に批判して独創性の高い研究を行うことができる。
・さまざまな文化遺産に対して深い理解を有し、高度な専門的知識をもとにして調査・保存・活用することができる。
2.博士後期課程
博士(歴史学)の学位を授与するにあたっては次の能力を有することを重視する。
・従来の研究の枠組みを超える新しい研究を体系的に行い、学界をリードしうる研究能力を有する。
・史資料などをはじめとする各種の文化遺産の調査・保存・活用に指導的な役割を果たすことができる。
・専門分野において後進を的確に指導し、歴史学的な知の継承・発展を図ることができる。