文化遺産叢書第17集『トルコ・アナトリアの「歴史的重層性」と文化遺産』を刊行しました。
2019年10月に、京都府立大学文化遺産叢書第17集として『トルコ・アナトリアの「歴史的重層性」と文化遺産』を刊行しました。これは本学文学部阿部拓児准教授が研究代表となった科学研究費(基盤C)「遺跡・遺構からみるアナトリア都市文化の通時的分析」(2017年度~2019年度)の成果を中心にまとめたものです。
歴史学・建築史学・文化人類学といった多様なアプローチから、トルコの文化遺産の過去と現在を論じています。
内容は次の通りです
『京都府立大学文化遺産叢書 第17集 トルコ・アナトリアの「歴史的重層性」と文化遺産』
阿部 拓児「メリエム・アナ・エヴィの「再発見」とエフェソスのマリア伝承にかんする予備的考察」(7)
田中 英資「現代セルチュクにおけるエフェソスの位置づけ」(23)
阿部 拓児「アリンダ遺跡と「カリアの王女」」(43)
阿部 拓児「ウズン・ユヴァの「ヘカトムノス廟」―発見、整備とその真正性―」(53)
守田 正志「ベチン城塞の建築遺構の調査報告」(61)
阿部 拓児「ストラトニケイアの古代」(79)
阿部 拓児「クサントスの王墓―チャールズ・フェローズの記録と現状―」(93)
田中 英輔「パターラ遺跡とゲレミシュ村の人々」(105)
守田 正志「ディルゲンレル村近郊のデレアウズに残る中世ビザンツ教会堂の調査報告」(127)
守田 正志「デムレ近郊に残るビザンツ教会堂遺構」(137)