文化遺産叢書第15集『沖縄の宗教・葬送儀礼・戦没者慰霊』を刊行しました。
2019年3月に、京都府立大学文化遺産叢書第15集として『沖縄の宗教・葬送儀礼・戦没者慰霊』を刊行しました。これは本学文学部上杉和央准教授が研究代表となった科学研究費(基盤C)「地理・歴史・人からとらえる沖縄の慰霊碑」(2016年度~2018年度)の成果を中心にまとめたものです。
科研費の研究代表者・分担者・協力者はもちろんのこと、本学歴史学科OBのうち、琉球・沖縄に関心を寄せて研究をしてきた方からも寄稿があり、充実した報告書となりました。
内容は次の通りです(敬称略)
『京都府立大学文化遺産叢書 第15集 沖縄の宗教・葬送儀礼・戦没者慰霊』
川瀬 貴也「琉球・沖縄仏教研究史について」(5)
丸山 貴久「日琉関係と禅僧に関する一試論」(13)
稲穂 将士「近世琉球における異国漂着人の遺体処理」(39)
藤本仁文「明治三四年尚泰の葬儀と旧琉球王国」(54)
伊集 守道・鈴木 悠「尚典の葬送について」(71)
井口 学「沖縄戦戦没者の葬法をめぐって―沖縄戦証言集を中心に―」(87)
浜井 和史「復帰前沖縄の南洋群島引揚者による「慰霊墓参団」派遣問題(97)
奥谷 三穂「慰霊の記憶の継承における「場」と交流のしくみ―「沖縄京都の塔」から―(109)
上杉 和央「糸満市旧兼城村域の慰霊碑」(140)
上杉 和央「座間味村の慰霊史に関する調査ノート」(148)
大井 雅晴「中城村津覇の獅子舞について」(153)