歴史学科教員が編さんした『地図で楽しむ京都の近代』が刊行されました。
立命館大学の加藤政洋教授と本学文学部歴史学科の上杉和央准教授が編さんした『地図で楽しむ京都の近代』が刊行されました。近代の京都を多様な地図資料から読み解くもので、多様な分野の専門家から論考が寄せられています。本学を卒業して研究者となっている島本多敬さん(現:立命館大学)や、本学文学研究科大学院に在籍している竹内祥一朗さんも分担執筆しています。
オールカラーで地図や写真も豊富ですので、近代都市京都の新たな側面を発見する一歩としてご活用ください。
『地図で楽しむ京都の近代』
上杉和央・加藤政洋編
風媒社 151頁+α
2019年2月発行
定価:本体1,600円+税
ISBN: 4-8331-0182-0
主な内容
[Part 1] 京都近代地図さんぽ
京都と近代地図 上杉和央
「京都」なる領域を描く 島本多敬
長谷川家住宅所蔵『京都市明細図』を読む 河角直美
京都府立京都学・歴彩館所蔵『京都市明細図』を読む 河角直美
『京都市明細図』占領期の京都 河角直美
吉田初三郎の描いた昭和初期の京都 上杉和央
[column①]最新京都電車案内図 上杉和央
[Part 2] 地図に秘められた京都
西之京の前近代をさぐる 三枝暁子
鴨川の橋をめぐって 中川 理
吉田神社と共存する京都大学 山村亜希
千本三条・二条駅界隈 森田耕平
占領期京都に存在した引込線 森田耕平
京都駅界隈の成り立ち 中川祐希
外郭道路(北大路・西大路など)と区画整理 中川 理
『京都市明細図』と洪水の歴史 河角直美
[column②]四条烏丸の交差点 上杉和央
[Part 3] 地図が語る、地図と語る
お俊伝兵衛と近代京都 竹内祥一朗
水上勉の《五番町》 加藤政洋
博覧会の風景 上杉和央
双六で名所めぐり 上杉和央
名所いまむかし 上杉和央
祝祭空間を演出する舞台洛東の遊楽地 加藤政洋
昭和の盛り場《新京極》漫遊 加藤政洋