『京都府立大学文学部歴史学科フィールド調査集報』第3号を刊行
文学部歴史学科では、京都府下を中心にさまざまな地域をフィールドとして、歴史と文化遺産に関する調査・研究をまとめた『京都府立大学文学部歴史学科フィールド調査集報』第3号を刊行しました。
刊行の経緯
文学部歴史学科は、「京都府立大学地域貢献型特別研究(通称:府大ACTR)」を中心に、京都府下の各地域で共同研究をおこなってきました。その成果の一部は 京都府立大学文化遺産叢書シリーズとして刊行しています。本書はこうした研究や調査の全容を把握しやすい形でまとめ、研究成果の活用と社会への還元を目的としたものです。
本書の概要
Ⅰ・Ⅱ部は歴史学科教員を中心として京都府内外で実施している地域の歴史と文化遺産についての報告書です。
Ⅲ・Ⅳ部は歴史学科の学部生と大学院生が主体となって実施した課外研修プログラム「文化遺産デザイン研修」と「文化遺産フィールド実習」(兵庫県神崎郡神河町)の報告を収録しています。
詳細は以下の目次をご参照ください。
発行 京都府立大学文学部歴史学科文化遺産学コース
刊行 2017年3月
頁 120p
表紙
目次
創刊にあたって
例言
第Ⅰ部 地域の歴史と文化遺産の調査(京都府域)
横内裕人・三輪眞嗣・井上真美・北波正宏・藤垣朝一・張思捷
京都大学総合博物館平成28年度特別展「日本の表装-紙と絹の文化を支える」展への企画協力
齊藤久子 京都市雲ヶ畑地区調査
上杉和央 宇治茶生産地での聞き取り調査資料調査
岸泰子 建勲神社拝殿の建造物調査
小林啓治 新史料発掘:戦時下の村と生活を克明に描いた小学生の日誌-『鶴原日誌』発見にいたるまで
東 昇 京田辺市歴史資料共同調査・報告会・市民ボランティア
棟田成紹 平成28年度丹後宮津資料調査
向井佑介 大宮売神社所蔵考古資料の整理と活用
川崎雄一郎 大宮売神社所蔵考古資料の活用-「ミニチュア土器をつくってみよう」の実施」-
宮下遥 宮津市由良地域調査
水野拓也 舞鶴市舞鶴幼稚園・多門院・余部上地区の資料調査
第Ⅱ部 地域の歴史と文化遺産の調査(京都府外)
上杉和央 沖縄県現地調査2016
豊田祥子 沖縄県うるま市における照間ビーグの調査
島本多敬 沖縄県うるま市津堅島における文化的景観調査
岸泰子 丹波市市島町・春日町の歴史的建造物調査
三輪眞嗣 春日大社における社家日記調査
三輪眞嗣 東大寺における中性院伝来襖下張り文書調査
川口成人 長崎県対馬市における渡来経典調査
中村彰伸 神河町福本遺跡まつりへの参加
萩恵理子 イギリス国立古文書館における近代中国関連史料の調査
京都府立大学文学部考古学研究室 兵庫県神河町所在古墳群の測量調査
第Ⅲ部 文化遺産デザイン研修報告
福間優華 「京都の歴史を歩こう!―紫野編―」事前調査
福間優華 「京都の歴史を歩こう!―紫野編―」歴史遠足報告
第Ⅳ部 文化遺産フィールド研修報告
井上直樹・菱田哲郎 兵庫県神崎郡神河町の文化遺産~フィールド実習2016について~
大野浩輝・中村美琴・村上なつか 兵庫県神崎郡神河町におけるフィールド研修日程
村上なつか・松岡聖也・大野浩輝 柏尾の文化遺産
岸泰子 [コラム]大歳神社(柏尾)の建造物(本殿・拝殿)と由緒
東 昇 [コラム]法性寺毘沙門堂の戸板裏書と津山愛染寺
向井佑介 [コラム]大歳神社の絵馬にみる中国故事
岩田聖也 銀の馬車道調査報告
大須賀広夢・小山琴乃・佐伯圭史 神河町の遺跡・史跡
疋田彩花・松岡聖也・有賀陽平 神河町の地蔵盆