文学部歴史学科・史学専攻

大阪・関西万博シンポジウムでプレゼンテーションを行いました。

2025年9月29日、大阪・関西万博イタリア館において、シンポジウム「イタリア人宣教師 シドッティと日本」が開催されました。パネリストとして、文学研究科史学専攻博士後期課程のカパッソ・カロリーナが「『西洋紀聞』の物語」と題するプレゼンテーションを行いました。

本プレゼンでは、この書がどのようにして“閉ざされた日本に開いた世界の窓”となったのかが紹介されました。

会場では、白石とシドティという二人の知識人が交わした対話を通じて、江戸時代の日本がどのように「世界」を認識し、異文化を受け止めたのかが具体的に示されました。カパッソ氏は、両者の交流を「対立」ではなく「理解と再解釈の営み」と位置づけ、『西洋紀聞』が異文化理解の歴史における重要な転換点であることを指摘しました。聴衆からは、当時の知的対話が現代にも通じる普遍的意義を持つことへの関心が寄せられました。

更新情報の記事

一覧に戻る

ページの先頭に戻る