株式会社NXワンビシアーカイブズによる授業を開催しました(2025.7)
2025年7月10日、ACTR(研究代表:東昇)のなかで連携株式会社NXワンビシアーカイブズの社員をゲストスピーカーに招いた授業を開催しました。全学1回生対象の「文化遺産学概論」(稲盛記念館104号室)において、同社プロダクト開発室村上大輔氏が、「文化遺産×民間企業×デジタル技術の可能性」について講義をされました。
講義では、企業が生成AI等のデジタル技術の導入をする際の考え方を説明され、歴史資料(文化遺産)についてもコストと効果を比較検証することで、その仕組みが社会的に持続可能になることを話されました。また、歴史資料×生成AIの取り組みとして、舞鶴市にご協力いただいて歴史学科文化情報学研究室と連携して取り組んでいる「舞鶴市史チャットボット」などを解説いただきました。
最後に学生との間で活発な質疑応答が行われました。授業後のアンケートでは、学生に文化遺産の利活用アイデアを募集し、結果を分析したところ、学科ごとに関心の傾向に違いが見られました。特に、メタデータの集約や構造化、AR・VRの仮想空間への展開に高い関心を示す学生が多く、学生のニーズや関心の方向性を把握することができました。授業には、約80 名の学生・院生・教員が聴講しました。
今後は、講義およびゼミナールの一環として、デジタル技術や生成AIに関する講義やワークショップの開催を継続して行う予定です。これらの取り組みは、学生の情報技術に対する理解を深めるとともに、生成AIの利活用に関する知識の向上にも大きく貢献すると期待されます。