文化遺産叢書第32集『「地域らしさ」を磨く―文化的景観の価値と地域づくり―』を刊行・PDF公開しました
文学部歴史学科では2024年10月に、京都府立大学文化遺産叢書第32集『「地域らしさ」を磨く―文化的景観の価値と地域づくり―』を刊行しました。
文化的景観の制度が始まって20年が過ぎました。この間、文化的景観が地域の価値、すなわち「地域らしさ」を明確に価値づけるものであり、その価値を磨くことが地域づくりの一つとなりうることが議論されてきました。
本書はこうした点を意識しつつ、すでに重要文化的景観に選定された地域が、どのように地域らしさを磨いていこうとしているのか、といった点を愛媛県西予市ならびに沖縄県今帰仁村を事例に検討したものです。成果の一部については、2020~2023年度科学研究費基盤研究(C)「文化的景観の価値を活かした地域づくりに向けた基礎研究」(0K01160)を利用したものです。また巻末には、京都府立大学文学部歴史学科地理学研究室でこれまで訪問した地域を中心に、重要文化的景観選定地の基本情報をまとめています。
目次内容は以下の通りです。
なお、本書のPDFを公開しますので、ぜひご活用ください。
文化遺産叢書第32集『「地域らしさ」を磨く―文化的景観の価値と地域づくり―』PDF
第32集『「地域らしさ」を磨く―文化的景観の価値と地域づくり―』
編者 上杉和央
発行 京都府立大学文学部歴史学科
刊行 2024年10月
頁 109p
刊行にあたって
目次
「地域らしさ」の磨き方 ―重要文化的景観の整備計画をめぐって― (上杉和央)
今帰仁村今泊のフクギ屋敷林と集落景観 —現地調査報告— (奥谷三穂)
重要文化的景観選定地リスト (京都府立大学文学部歴史学科歴史地理学ゼミ)