文化庁・京都府・府大連携特別授業(調査編、宇治市)開催しました
文化庁との包括連携協定に基づく、教育・研究の連携活動の一環として、下記の要領で文化庁・京都府・府大連携特別授業(調査編)を開催しました。
今回は宇治市宝蔵院において文化庁が主催する重要文化財鉄眼版一切経板木調査を歴史学科学生13名が見学し、調査の補助をさせていただきました。本堂で参拝後、盛井幸道住職による宝蔵院と鉄眼版一切経板木の歴史についての講義を受けたのち、収蔵庫にて文化庁平出真宣調査官から板木の文化財としての価値と調査・取り扱い方法についてレクチャーを受けました。その後、学部生は、平出調査官と文化庁調査に参加している本学大学院生の指導のもと、板木のクリーニング・採寸・データ入力などの作業を行いました。学部生は、本講義を通じて、国指定文化財の実際の調査を経験し、文化財調査での注意点、行政による調査の意義などについて理解を深めることができました。
授業後アンケートからは、所有者の文化財保護への思いに触れた、文化財管理の困難さを実感できた、などの感想が寄せられました。
日時 2024 年11月18 日(月) 宝蔵院(宇治市五ヶ庄)
参加学生 13名、教員 1名