文化遺産叢書第28集『夜久野の後期古墳と末窯跡群』を刊行・PDF公開しました
文学部歴史学科では2024年3月に、京都府立大学文化遺産叢書第28集『夜久野の後期古墳と末窯跡群』を刊行しました。
本書は、2019年から取り組んできた福知山市夜久野町の夜久野末窯跡郡の分布調査、
および夜久野町化石・郷土資料館が所蔵する後期古墳出土資料の実測調査の報告書です。
この研究には京都府立大学地域貢献型研究(ACTR)を主に利用し、
文化遺産全体を視野に入れつつ、自然科学との協業もおこないながら、文理融合の研究として進めてきました。
目次内容は以下の通りです。
なお、本書のPDFを公開しますので、ぜひご活用下さい。
第28集『夜久野の後期古墳と末窯跡群』
Ⅰ部 序説
1.調査の目的と経緯(菱田哲郎)
2.夜久野の自然と景観(福井亘)
3.夜久野の地質(小滝篤夫)
4.夜久野の文化財(鷲田紀子)
5.夜久野地区寺社建築悉皆調査(岸泰子)
6.夜久野の歴史概観(菱田哲郎)
Ⅱ部 夜久野の後期古墳
1.古墳出土資料の調査経緯(菱田哲郎)
2.夜久野の古墳と周辺環境(守田悠)
3.記録からわかる長者森古墳と太田森2号墳の出土品(岡田大雄)
4.長者森古墳(守田悠・溝口泰久・諫早直人)
5.太田森2号墳(守田悠・小林楓・溝口泰久・池田野々花・諫早直人・横臼彩江)
6.長谷古墳(守田悠・諫早直人)
7.夜久野ヶ原石切場附近古墳(諫早直人)
8.小倉田古墳出土双龍環頭大刀(諫早直人・栗山雅夫・初村武寛・金宇大)
9.千切塚古墳群・竹ノ内古墳群(菱田哲郎)
10.総括 (諫早直人)
Ⅲ部 夜久野末窯跡群
1.夜久野末窯跡群の立地(吉永健人)
2.分布調査の方法と経過(梅野留美子・菱田哲郎・井川瑞季)
3.牧川北岸地区(井川瑞季・山内愛弓・池田野々花)
4.牧川南岸西地区(池田野々花・井川瑞季・溝口泰久・吉永健人)
5.牧川南岸東地区(小林楓・吉永健人)
6.夜久野末窯跡群採集炭化材の自然科学的分析(諫早直人・松田篤・高橋敦・加速器分析研究所)
7.末親谷堆積物の花粉分析(佐々木尚子)
8.夜久野町末の地質と地形―はんれい岩の風化(小滝篤夫)
9.須恵器の鉱物組成とその胎土の推定(予察)予報(小滝篤夫)
10.総括 (菱田哲郎)
Ⅳ部 成果の発信と活用
1.中夜久野地区公民館における調査成果報告会(菱田哲郎・守田悠)
2.横穴式石室と遺物出土状況の三次元復元による AR(拡張現実)コンテンツの制作(仲林篤史)
3.夜久野末窯跡群の保全と活用について(松本学博)