『牧の景観考古学 古墳時代初期馬匹生産とその周辺』を刊行しました。
文学部では『牧の景観考古学 古墳時代初期馬匹生産とその周辺』を刊行しました。本書は、日本学術振興会科学研究費基盤研究(C)「馬具生産・流通構造解明を通じた日本古墳時代・朝鮮三国時代の馬匹生産体制の復元」(課題番号18K01083、研究代表:諫早直人)の成果報告書です。
目次内容は以下の通りです。
『牧の景観考古学 古墳時代初期馬匹生産とその周辺』
編者 諫早直人
発行 京都府立大学文学部
刊行 2023年1月
頁 380頁
総論(諫早直人)
【第1部 河内湖北岸の初期馬匹生産とその周辺】
河内平野北東部における弥生時代後期~古墳時代の地形変遷と人間活動 放牧地の検討の前提として(井上智博)
遺跡立地からみた放牧地 讃良遺跡群の馬飼い(實盛良彦)
蔀屋北遺跡と馬関連遺構について(宮崎泰史)
蔀屋北遺跡出土ウマ遺存体の新知見(丸山真史・覚張隆史)
馬の医療と治療 四條畷市奈良井遺跡出土結石の再発見(野島 稔)
土器からみた河内湖北岸地域(中野咲)
蔀屋北遺跡で出土した製塩土器の意味(塚本浩司)
蔀屋北遺跡周辺の鍛冶とその特性(真鍋成史)
仏教文化とその基盤からみた牧廃絶後の讃良地域(新尺雅弘)
韓半島初期牧場に関する基礎的研究(李炫姃)
【第2部 河内湖北岸の初期馬匹生産の歴史的意義を探る】
同位体分析からみた馬の来歴と産地・消費地―蔀屋北遺跡と東日本の比較(植月 学・丸山真史)
牧のある風景 中国古代を手がかりに(菊地大樹)
古墳時代の牧,三国時代の牧 朝鮮半島からのまなざし、朝鮮半島へのまなざし(諫早直人)
上毛野地域における馬の登場 富岡市後賀中割遺跡7号墳の調査成果から(右島和夫)
ヤマト王権の馬匹生産戦略 大和を起点に(青柳泰介)
淀川左岸の開発と5世紀の王権 茨田堤を中心に(菱田哲郎)
「河内の牧」研究の最新成果から(千賀 久)
【附編 蔀屋北遺構の再検討】
蔀屋北遺跡検出遺構の再検討(青柳泰介・諫早直人・中野 咲・松田 篤・宮崎泰史)
蔀屋北遺跡検出遺構一覧表(青柳泰介・諫早直人・中野 咲・松田 篤・宮崎泰史)
総括(諫早直人)
【コラム】
さらら馬飼の里イラストを描いて(佐野喜美)
蔀屋北遺跡がみつかった頃(宮崎泰史)
イラストは調査と絵のコラボレーション(野島 稔)
馬を運んだ船(塚本浩司)
蔀屋北遺跡の復元イラストを描く(早川和子)
早川和子さんと復元画を描く〈その1〉(諫早直人)
早川和子さんと復元画を描く〈その2〉(諫早直人)
古代の馬研究会の活動について(青柳泰介)