本学教員・学生が協力した『十津川村史 歴史資料編(近世Ⅰ)』が刊行されました。
本書は、奈良県十津川村に関係する近世史料のうち、県指定文化財である「十津川郷宝蔵文書」や、村内各地で保管されてきた区有文書、近世のできごとを記した書物「年代記」などの翻刻を収録しているほか、項目ごとにコラムなどを交えて解説しています。
本学の東昇教授(村史歴史編部会長)が執筆・編さんを担当し、文化情報学ゼミを中心とする多くの院生・学生も資料の翻刻を行いました。また、現在『十津川村史 歴史資料編(近世Ⅱ)』の編さんが進んでいます。本書と合わせてご活用下さい。
目次内容は以下の通りです。
『十津川村史 歴史資料編(近世Ⅰ)』
発行 十津川村
刊行 2022年3月
頁 298p
目次
口絵
発刊のことば
カラーコラム
風屋の天正検地帳
鑓役45人の正体
近世の温泉地(東泉寺)温泉
樫原村の氏神様への願い
炭焼次郎と幼介
小森の村運営と年中行事
上組の鮎取り出入一件と訴訟
材木の川下げと滝川の荒場料
書割というシステム
日光社参にみる十津川郷の儀礼
「苗字」の捉え方
凡例
第1章 宝蔵文書
1 由緒書・格式書
2 宝蔵
3 郷会・御用留
4 廻状順達
5 「郷箱」のきまり
6 山手銀
7 御扶持方
8 軍役志願
9 新宮口銀
10 日光社参・材木献上・将軍宣下
11 宝書番付
12 苗字
13 銅山
第2章 区有(大字)文書
1 中野村組
2 寒之川組
3 上二村組
4 下二村組
5 三村組
6 四村組
7 東村組
第3章 年代記
1 十津川年代記(寛保元年から嘉永7年収録)
2 天正年代記(天保元年から天保13年収録)
3 年代記(天正期から文政13年収録)
4 覚書(織豊期から元禄11年収録)
2022年10月22日更新
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