文化遺産叢書第19集『京都雲ヶ畑・波多野六之丞家文書調査報告』を刊行しました
文学部歴史学科では、「京都府立大学文化遺産叢書」第19集として『京都雲ヶ畑・波多野六之丞家文書調査報告』を刊行しました。
刊行の経緯
本書は、京都府立大学地域貢献型特別研究(ACTR)「地域文化財を活用した山間地区コミュニティの維持方策の研究」(研究代表:上杉和央)、科学研究費基盤研究B「聖地・霊場の成立についての分野横断的比較研究」(研究代表:菱田哲郎、JSPS KAKENHI 18H00741)の研究成果報告書です。
本書の概要
本書は、京都市雲ヶ畑(京都市北区)の波多野六之丞家文書調査に基づく、解題、目録、史料翻刻をまとめました。近世、仙洞御料であった同地区は、御所への菖蒲役人や鮎御用を務め、近代になると宮内省の御猟場、林業経営で栄えました。また、鴨川の源流とされる岩屋山志明院もあり、都や朝廷と深い結びつきがあります。詳細は以下の目次をご参照ください。
文化遺産叢書第19集『京都雲ヶ畑・波多野六之丞家文書調査報告』
編者 東 昇
発行 京都府立大学文学部歴史学科
刊行 2020年3月
頁 158p
目次
刊行にあたって
例言
有賀陽平:波多野六之丞家文書の概要
東昇:文書調査・研究成果の報告・公開
東昇:波多野富之助と近代雲ヶ畑 -山林・御猟場・志明院-
京都府立大学文化情報研究室:波多野家六之丞家文書目録
資料翻刻
(1)仙洞御所関連
(2)菖蒲役関連
(3)鮎御用関連
(4)横成山山論
(5)岩谷山志明院関連