文化遺産叢書第18集『京都東山・三嶋神社文書調査報告』を刊行しました
文学部歴史学科では、「京都府立大学文化遺産叢書」第18集として『京都東山・三嶋神社文書調査報告』を刊行しました。
刊行の経緯
本書は、2019年度科学研究費基盤研究B「聖地・霊場の成立についての分野横断的比較研究」(研究代表:菱田哲郎、JSPS KAKENHI 18H00741)の研究成果報告書です。
本書の概要
本書は、三嶋神社(京都市東山区)周辺地域における、聖地・霊場と街道というふたつの特質をまとめました。中世武士の妙見信仰が近世の民衆信仰へと変化していく過程や、近世の三嶋神社神主家と妙法院門跡、京都代官小堀氏の寄進、禁裏の安産祈願、神使としての鰻など多様なテーマがあります。また日本史、美術史など各分野のメンバーが執筆しています。詳細は以下の目次をご参照ください。
編者 東 昇・水谷 友紀
発行 京都府立大学文学部歴史学科
刊行 2019年12月
頁 158p
目次
刊行にあたって
刊行によせて (友田 重臣)
例言
三嶋神社文書の調査と概要 (水谷 友紀)
【論考編】
妙法院領における三嶋社と友田家 (梅田 千尋)
近世三嶋神社の信仰―三嶋明神・妙見宮・神使の鰻 (東 昇)
近世・近代三嶋神社周辺の土地利用について (水谷 友紀)
三嶋神社文書(中世分)の紹介と考察 (萩原 大輔)
三嶋神社妙見宮妙見神像について (児島 大輔)
【祭礼編】
祭礼調査の記録 (水谷 友紀)
【目録編】
三嶋神社文書目録