『京都府立大学文学部歴史学科フィールド調査集報』第5号を刊行しました。
文学部歴史学科では、京都府下を中心にさまざまな地域をフィールドとして、歴史と文化遺産に関する調査・研究をまとめた『京都府立大学文学部歴史学科フィールド調査集報』第5号を刊行しました。
刊行の経緯
文学部歴史学科は、「京都府立大学地域貢献型特別研究(通称:府大ACTR)」を中心に、京都府下の各地域で共同研究をおこなってきました。その成果の一部は 京都府立大学文化遺産叢書シリーズとして刊行しています。本書はこうした研究や調査の全容を把握しやすい形でまとめ、研究成果の活用と社会への還元を目的としたものです。
本書の概要
Ⅰ・Ⅱ部は歴史学科教員を中心として京都府内外で実施している地域の歴史と文化遺産についての報告書です。
Ⅲ・Ⅳ部は歴史学科の学部生と大学院生が主体となって実施した課外研修プログラム「文化遺産デザイン研修」と「文化遺産フィールド実習」(兵庫県神崎郡神河町)の報告を収録しています。
詳細は以下の目次をご参照ください。
『京都府立大学文学部歴史学科フィールド調査集報』第5号
発行 京都府立大学文学部歴史学科
刊行 2019年3月
頁 81頁
目次
刊行にあたって
例言
第Ⅰ部 地域の歴史と文化遺産の調査(京都府域)
善積沙耶子:京都市山伏山町文書の調査
水谷友紀:三嶋神社資料調査報告
有賀陽平:雲ヶ畑波多野家文書調査
竹中友里代:石清水八幡宮警固社士橋本当矢家の古文書調査―市民有志と共に歩む史料保存活動―
米澤千春:京田辺市史の文書調査
京都府立大学文学部考古学研究室:京田辺市草内・飯岡地区における石造物調査
奥谷慎也:京田辺市旧草内村調査
山本浩生:京田辺市の歴史的建造物調査
竹内祥一朗:和束町域における文化的景観調査
荒井陸人:綾部市君尾山光明寺の総合調査
酒向あやか:舞鶴市における高大連携と世代間交流の実践―藩校サミット参加・東舞鶴高校授業・文書調査―
濱本めぐみ:舞鶴の文化遺産の活用・デザイン編集
安江範泰:京都文化博物館総合展示―「古社寺保存法の時代」への企画協力―
第Ⅱ部 地域の歴史と文化遺産の調査(京都府外)
小川大地:岐阜県関市小瀬地区調査
鈴木萌枝:関市小瀬地区の建造物調査
東 昇:奈良県十津川村史歴史資料調査
小泉朋大:丹波市青垣町・氷上町の歴史的建造物調査
京都府立大学文学部考古学研究室:庚申堂古墳の調査
尾松美早都:津山市史の文書調査
菊川歩夢:松野町における文化的景観調査
東 昇:天草市上田家文書調査と考子褒賞文書群
伊藤美梨子・田村友希:沖縄現地調査2018
陰地祐輝・小泉朋大:文化遺産学コースにおける三次元測量技術の導入・活用について
第Ⅲ部 文化遺産デザイン研修報告
藤澤 愛:「2018文化遺産デザイン研修」の記録
藤澤 愛:「京都の歴史を歩こう!―粟田口編―」歴史遠足報告(藤澤 愛)
第Ⅳ部 文化遺産フィールド研修報告
陰地祐輝:岐阜県関市における文化遺産フィールド実習について
佐藤颯人:関まつりの浦島山車(常磐町)の現状
佐野将大:小瀬とその周辺における郡上街道のルート
陰地祐輝:春日神社石造物調査
岸 泰子:春日神社鏡の間・能舞台(建造物)