文学部歴史学科・史学専攻

卒業生の声

京都府立大学史学科、歴史学科を卒業したみなさんの現在の様子を伝えます

東村 純子(2001年度史学科卒)

 日本考古学協会大賞を受賞しました。
 受賞対象となった『考古学からみた古代日本の紡織』(六一書房2011年3月刊行)は、京都府立大学で取り組んだ卒業論文、糸を紡ぐための小さな錘の研究から実を結んだ書です。京都大学大学院へ進学した後、京大総合博物館、国立民族学博物館に在籍し、遺跡から出土した織物・紡織具の研究を進めました。現在は、福井大学の教育地域科学部で博物館学・地域文化マネジメントを担当し、地域における文化財活用の実践にも力を注いでいます。

中村ゆき子(2004年度史学科卒)

 大学卒業後に彫金によるジュエリーメイキングを学び、Linea d’otto(リネアドット)として、京都市中京区にアトリエを立ち上げました。シンプルで丁寧な手仕事と、フィレンツェで学んだ手彫り装飾のシルバージュエリーを展開しております。
 在学中から、もののデザインや人が装うことに関心があり、工業化以降・19世紀イギリスの社会生活の変化・デザイン運動・装飾美術などをあつかった書籍を読むなかから研究のテーマを探しました。現在に至るまで様々な変化がありましたが、いまも同じ問いを追っていると感じるときがあります。学びはかたちを変えてあらわれるようです。

杉山 三佳(2010年度文学研究科卒)

 私は現在、株式会社シーズ、トイ事業部生産管理チームで玩具の開発をしています。簡単に言うと、『おもちゃをつくりたい』という人と実際に生産する工場との間を取り持つ仕事です。特に私はPE(生産技術)として中国の工場により良い生産方式を理解し実践してもらうために、度々現地へ赴いています。大学で学んだ学問をそのまま活かす仕事ではありませんが、文化も言語も違う人々にどうやって自分の考えを理解し受け入れてもらうのかというプレゼンテーションスキルは、大学で学んだものです。そしてそれは、文系理系に関わらず社会人にとって必須のスキルであると日々感じています。

平林 瑞希(2010年度卒)

 念願叶って、今年度から地元・滋賀県の公立高校の教諭として、教壇に立っております。大学を卒業して三年間、臨時講師として勤めていました。その間はずっと日本史を教えていて、今年ようやく自分の専門分野である世界史に帰ってきました。今は近代史を教えています。とはいえ結局のところ、現場では専門などあってないようなもの。これからも自分の幅を広げていかなくては、と思っています。
 講師をしている間に、教師という仕事に対する世間の風当たりは随分強くなり、そんな折の新規採用で全く不安でないとは言い切れずにいます。先日、お給料も減りました。ですが、私に歴史を教えて下さった諸先生方のような、先生方に私が抱いた憧れを生徒が持ってくれるような、そういう大人になるべく、これから頑張っていきたいです。
 “学ぶとは誠実を胸に刻むこと、教えるとは希望を語ること”
 上記は勤め先の校長先生の好きな言葉で、第2次大戦期のフランスの詩人の言葉です。大学時代、私は恐らく必ずしも誠実な学生ではなかったと思います。それでも府大史学科で学問に勤しんだ時間が、歴史を生業に生きようとする私の根幹です。

武田  南(2011年度卒)

 現在は、愛媛県の私立愛光中学・高等学校で社会科教員をさせていただいています。学校規定の関係で、現在の身分は常勤講師ですが、来年か再来年には専任教諭として雇っていただけるとのことです。今は中学2年の歴史と高校2年文系の世界史を担当させていただいています。生徒も先生方も素敵な方ばかりで、毎日非常に充実した日々を過ごさせていただいています。
 就職したきっかけは、学校から京大の東洋史研究室に募集案内が届いたことです。愛媛ということで少しためらいましたが、実際に受けて良い学校だとわかったことで就職することに決めました。なかなか専任教諭を見越しての採用は関西ではなかったので、教員に関しては、日本全国を対象に探さないと、なかなか専任として雇ってもらえないということを痛感しました。あとは、免許も公民をとっておけば受けられる学校は増えますが、進学校では専門教科に分かれるのであまり関係ないようです。(私の学校も3つ持っている先生はそれほどおられません。)
 あとは、愛光では、台湾の学校との交流もあるらしく、中国語が少しできることも多少採用に響いたようです。また、元男子校で社会科教員が男性ばかりだったこともあり、女性の私を採用していただけたという経緯もありました。うまく自分の能力などが発揮できるような場所を見つけることができて、よかったと思います。

山添 道子(2011年度卒)

 京都府立大学から他大学の大学院に進学し、現在は中国関連の書籍を扱う書店で働いています。
 私は小さいころから美術館や博物館が好きで、人に学びや発見・感動を届ける仕事がしたいと考えていました。そこで、仕事に就く前に専門的な知識を深めておくのも良いかと考え、大学院に進学しました。その後の就職活動では、人に学びや発見・感動を届けたいという自分の思いが実現できそうな仕事―大学、出版社、美術品店など―を受けていました。現在勤めている会社には大学で学んでいた東洋史の知識が多少なりとも活かせると考え入社を決意しました。今は主に中国から輸入される書籍の仕入作業を行っています。本が少しでも早くお客様に届けられるよう、日々業務に取り組んでいます。
 就職活動で大事なものは、熱意と情報だと思います。自分のやりたいことに関する情報を積極的に収集することが大切です。またたくさんの人に出会い、自分の考えを深めていくことも重要だと思います。

就活あれこれ

学校の就職カウンセラー以外に頼りになるもの

・京都市フルカバー学生等就職支援センター
 企業での人事経験者などが就職についての相談にのってくれる他、応募書類の添削や面接練習をしてくれる。要予約。無料。卒業後(~3年ごろまで)も利用できる。

・ハローワーク西陣烏丸御池プラザ
 ハローワークの一角に若年相談コーナーがあり、就職相談・応募書類の添削・模擬面接等をしてくれる。要予約(予約は取りやすい)。無料。卒業後(~3年ごろまで)も利用できる。

・京都ジョブパーク
 ハローワークの一角に若年相談コーナーがあり、就職相談・応募書類の添削・模擬面接等をしてくれる。要予約。無料。卒業後(~3年ごろまで)も利用できる。

マイナビ・リクナビ等々以外で使える求人サイト

・ネットTAM
 トヨタがメセナの一環で運営しているサイト。美術・文化系の求人情報(美術館・博物館、公共ホール、美術ギャラリーなど)が集まる。

・財団法人 地域創造
 地域での文化事業に関わることを行なっている財団法人のサイト。公共ホール等の求人情報が集まる。

・大学職員公募情報http://www.shokuin.com/
 個人が運営しているサイト(?)大学および財団法人等の求人情報が集まる。

*ハローワークの求人情報には、比較的小規模な美術品店や書店の求人がある場合も。ハローワークにある機械ではキーワード検索ができないが、しごと情報ネットであればハローワーク求人をキーワード検索できる。(無料で求人情報が掲載出来るため、求人を出している会社の質はまちまち。)ハローワークの相談コーナーで相談員に検索してもらうのもいい。

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