文学部歴史学科・史学専攻

新施設と技術・メディアの活用教育

歴史学科は、「京都府立京都学・歴彩館」へ移転し、順次整備している3Dプリンター、3Dスキャナー、大型スキャナーなどの技術、SNSや映像、ARなどで情報発信し、メディアの活用・教育を行っている。

2017年 新施設への移転

文学部は、京都府立総合資料館、府立大学附属図書館と共同の施設整備を進めています。大学の北に建物が「京都府立京都学・歴彩館」が2016年12月23日一部オープンし、文学部は2017年12月に移転しました。新しい史学演習室、院生研究室、文化遺産学各研究室の実習室などが整備されました。

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外観

実習室(文化情報学実習室)

歴史と技術1 3Dプリンター

2015年度末導入した3Dプリンターによって、貴重な文化遺産の調査、保存、活用のためのレプリカ作成が可能となった。府内をはじめ全国で、3D実測したデータをもとに、精巧なレプリカを作成し、より多くの人々に文化遺産を身近に感じていただいている。

16.9.1世界考古学会議での実践例

歴史と技術2 情報発信

歴史学科では、調査・研究・教育の成果を積極的に発信している。

・2021年11月、地域貢献型特別研究(ACTR)「丹後ちりめんアーカイブ構想」(研究代表:小林啓治)の成果として、「丹後ちりめんデジタルアーカイブ成果発表会」をオンライン配信した。

YouTube「丹後ちりめんデジタルアーカイブ成果発表会」

21.11.9 ACTRによる「丹後ちりめんデジタルアーカイブ成果発表会」開催

・文化情報学ゼミでは、2013年6月からブログ「文化情報ゼミ ~古文書とゆるキャラの日々~」、2017年7月からTwitter「【公式】文蔵くん」により、フィールド調査や実習の様子を発信している。

ブログ「文化情報ゼミ ~古文書とゆるキャラの日々~」

Twitter「【公式】文蔵くん」

歴史と技術3 AR

AR(Augmented Reality 拡張現実)とは、人が知覚する現実環境をコンピュータにより拡張する技術です。アメリカで開発され、最近では、日本の新聞やCMなどでも利用されている。

ARはバーチャルリアリティ(VR)の一種であり、トリガー・ターゲットとよばれる画像によって、タブレットなどで映像を流します。

歴史学科では、2012年からARの地域文化遺産への活用をすすめ、この取り組みは日本初といえます。これまでに以下の5件を作成・公開しました。

①2013年3月23日「京都の歴史を歩こう!2013―早春の松ヶ崎探検ウォーク―」(京都府立総合資料館主催)、地域の文化遺産「題目踊り」等を紹介

②2012年度アクター成果報告書『城陽市域の地域文化遺産-神社・街道の文化遺産と景観-』(2013年3月刊行)、城陽市内の神社の解説に利用

③2014年3月23日「京都の歴史を歩こう!2014 岡崎編」(京都府立総合資料館主催)、岡崎地区の文化遺産紹介

④2013年度アクター「現代版『京童』へのアプローチ―「国際京都学」研究における京都府立総合資料館所蔵古典籍活用の可能性―」(研究代表者藤原英城)の上賀茂紹介

⑤2014年8月『岡崎どこいこトコトコ街図(ガイド)』(発行:京都岡崎魅力づくり推進協議会)に、デザイン研修生が岡崎地区の文化遺産紹介ARを作成

本活動が認められ、2015年3月学長表彰を受賞しました。

図1

ARの一例

図2

岡崎どこいこトコトコ街図(ガイド)

歴史学科は、「AR easy」(米国ヒューレット・パッカード社、国内では株式会社 双林印刷社が提携、2021年4月30日、アプリの提供と関連サービス終了)を利用した。

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